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「ボランティアバンクおたすけ隊」事業視察報告

2010年 5月 3日

高齢者介護課の課長さんから説明を受ける

 去る4月20日(火)、埼玉県秩父市で行われている「ボランティアバンクおたすけ隊」事業を視察した。訪問した前々日の18日(日)は、秩父市議会議員選挙が終わったばかり。議会事務局をはじめ、各担当課は年度始めの忙しい時期の訪問にも関わらず、快く対応してだきました。午前9時から秩父市役所で健康福祉部高齢介護課から説明を受け、何点かお尋ねしました。以下、説明を受けた事業内容を報告します。

<目的>

・ 元気な高齢者等によるボランティアおたすけ隊員を募集して、市内に住む援助を必要としている高齢者の方・障がいのある方・子育て中などの方々に有償で支援を行う。

・在宅福祉の増進を図るとともに、高齢者世帯の見守り及び介護予防事業の促進と併せて商店街の活性化を図る。

<事業主体>

 秩父市みやのかわ商店街振興組合 

<質疑内容>

Q1:行政の役割は?

A1:事業の立ち上げ支援、活動補助金交付及び広報誌などを使ってのPR活動。 

Q2:「ボランティアバンクおたすけ隊」立ち上げ時の地域環境の状態と、どこの自治体を参考にされたか。

A2:平成18年頃、みやのかわ商店街の商店主が市内にある老人保健施設の入所者に「お買いもの体験」を企画され、利用者から喜ばれていたという土壌があった。介護保険事業の隙間を埋める事業との認識をもったので、東京都稲城市の“介護の支援をしたら、逆に介護を受ける必要になったとき、介護保険料から労働対価の分を差しいてもらう”といった仕組みが使えないかと考え参考にさせていただいた。 

Q3:シルバー人材センターとの競合はありえないか。

A3:「ボランティアバンクおたすけ隊」は、言うならば雑用を主にしている。散歩や買い物同伴などの外出支援、簡単な庭の手入れ、掃除、部屋の模様替えなどの家事支援、話し相手などの見守り支援、買い物代行、困りごとの取次ぎ等々で、競合はしていない。本格的な庭木の剪定等はシルバー人材センターを紹介している。 

Q4:支援活動で車を使用することはないか?タクシー事業者との関係は?

A4:「ボランティアバンクおたすけ隊」の「付き添いサービス」のため、埼玉県が基金を活用して、専用車1台を購入し提供している。利用の可否判断は事業主体である「みやのかわ商店街振興組合」に委ねている。行政としては、車利用の推進は積極的には行っていない。 

Q5:事業立ち上げの平成19年度から、補助金の額は?

A5:初年度(平成19年度)は事業立ち上げで県が150万円、市が150万円の合計300万円である。平成20年度からは介護保険事業から毎年200万円補助金を出している。 

Q6:有償ボランティアとなった背景は?

A5:日本人はアメリカでは常識であるボランティアは、なかなか根付かない。有償ボランティアの方が、サービスを受ける人にとっては、気兼ねなくサービスを受けられるのではと判断している。 

ほっとすぽっと秩父館

 秩父市役所で打ち合わせを終え、みやのかわ商店街にある「ほっとすぽっと秩父館」を訪問した。お約束していた時間が開店時刻である午前10時。何回か電話をかけ、歩いて辿り着いた。振興組合からの委託を受けて「ボランティアバンクおたすけ隊」の事務局長のお立場である鈴木さんが待っていてくださいました。約1時間懇談をさせていただき、現場の生のお声、貴重なご意見をお聞きしました。

担当の鈴木さんとの懇談の様子

ほっとすぽっと秩父館の絵画

ほっとすぽっと秩父館の店内

・ どんなに立派な仕組み作りをしても、運営する側に熱意がないと継続していかない。

・古民家(商人宿・築130年)に補助金をいただいて、改修をした。限られた予算で改修をしたので、窓ガラスも最低の値段のもの。テーブルや椅子も古材を活用している。「ほっともっと秩父館」という館、活動拠点が存在しているので、事業が継続している。家賃が要らないので助かっている。

・ 補助金がないと事業の運営は難しい。

・上田県知事が県のモデル事業としてPRされたことにより、地元埼玉県をはじめ全国の方から注目されるようになった。

・有償ボランティアの対価として支払われている「和銅開珎」(わどうかいちん:1時間500円相当)は地域通貨ではなく、秩父市共通商品券である。

・ 「ほっともっと秩父館」の近所にスーパーマーケットもないので、振興組合加盟の八百屋さんと契約し野菜も販売している。

・広くボランティアグループにも開放しており、2階は持ち込みすれば、懇親会等の会場にも使え、場所代のみいただいている。市民に定着している。

・ ボランティア登録者数は約100名、すぐ動いていただく方は、20名ぐらいである。

・秩父市共通商品券である「和銅開珎」1枚500円の貨幣価値があるが、買い物で「和銅開珎」を使った場合、お釣りはいただけない。

・受け取った「和銅開珎」は商工会で換金できるが、手数料がかかるので、受け取ったお店が、換金せずに使用されているケースもある。(地域通貨に近い使われ方)

・若い方で、リューマチの方などは、介護サービスが受けられない。この事業で助かったと言われている。

・相談された相手の方に、介護保健サービスを受けられるようアドバイスもしている。

・シルバー人材センターは、3時間以上しか、仕事を受けないので、3時間以内はシルバー人材センターから依頼がある。

・箪笥などを動かすには、力が必要で男性のボランティア登録者が増えて欲しい。

・デイサービスを受けられているご家庭で少し、痴ほうが出ているので何をするかわからないので、見守って欲しいとの依頼もある。 

みやのかわ商店街振興組合のホームページもご覧ください。http://www.miyanokawa.com/

街には「和銅開珎」のマークが

 秩父市を訪れたときは、芝桜まつりが開催中でした。夕方の飛行機に乗り遅れては、いけないと判断し、会場である秩父・羊山公園には行けず、羽田空港へ向かいました。しかし、初期の目的を果たし満足して帰路に着きました。

From → 政務調査

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