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人に強くなる極意 佐藤 優著(私の読書 第5回)

2014年 6月 23日
人に強くなる極意

人に強くなる極意

先日、書店の赴き一番最初に目に飛び込んできた書が、今回ご紹介する佐藤 優著「人に強くなる極意」でした。私の心を引きつけた一番の理由は、外務省高官の立場で、逮捕され512日間の拘留を経験され、正義の言論活動を精力的にされている佐藤優氏の強さの本質に迫りたいとの願望がありました。第二の理由は、私の青春時代、私を薫陶し育てていただいた先輩が映画「アンタッチャブル」を通し、次のように教えていただいたことが、今でも脳裏から離れません「アンタッチャブルとは手の付けようのない凄い男の異名だ。すなわち、①獄中体験をし、正義を貫いた人②倒産すると誰もが信じて疑わない事業を自力で再建した人③死線をさまよった大病を克服した人。この3つの経験をした人は、良い意味でのアンタッチャブルだ」と。

 本書を読んで、40年前に教えていただいた言葉ですが、人物を判断する基準として間違いないと確信しています。本書は211ページ。佐藤氏の読書ペースは10分ですが、体験に基づく言々九々に思索しながら、読了したため、3時間費やしました。手元に常に置いておきたい一書となりました。

 以下、心に残った言葉の一部をご紹介します。

 

・私は、真理は具体的であると考える。いくら立派な内容であっても、それが実際に役立たなくては意味がない。勉強法や自己啓発に関する本はたくさん出ているが、その内容を実行することは、普通のサラリーパーソンにはかなり難しい。それに対して、本書に記された内容は、標準的な努力ができる人なら確実に実行できることだけだ。本書は究極の実用書であると私は考えている。(まえがき) 

・実は、鈴木(宗男)さんみたいに面と向かって怒鳴る人の方がまだ分かりやすい。僕の見てきた経験からいうと、一番怖いのは表面は穏やかでも、実は内面で怒りをためているタイプ。そういう政治家は怒ったりはしませんが、突然相手を出入り禁止にしたり、無視する。(第1章 怒らない) 

・びびらないためには相手や対象を知り。相手の本質や意図を見極めることが重要です。外交の世界では「相手の内在的論理を知る」という表現をします。相手の価値観はどのようなもので、どんな意図と論理で行動しているのか。それがわかれば、相手が何をいおうがどんな威圧をしてこようが、冷静に対応できる。(第2章 びびらない) 

・仕事は結果が求められるので、どんなに自分を飾って大きく見せても、時間がたてば必ず結果として自分の実力が明らかになる。メッキは必ず剥げるんです。その時自分を大きく見せていればいるほど、「何だあいつは、嘘つきだな」ということになる。

「いったんそういうレッテルが貼られると、なかなか取り返すのは大変です。仕事のうえでは自分を飾らずに、わからないことはわからない、知らないことは知らないと正直にいう。できることできないことを自分の中で明確にしておく必要があります。(第3章 飾らない) 

・以外にも、僕らは得意な分野でこそ躓くことが多いんじゃないでしょうか。なぜか?得意であるということで、そこに「油断」や「侮り」が生じる。その瞬間が危ない。思いがけない躓きや失敗にあわないためにも「侮らない力」をどうつけるかがポイントです。(第4章 侮らない) 

・自分に負荷を掛けるという意味でも、「断らない力」というのは重要です。「若い時は実力以上の仕事を引き受けてみろ」というのは前述しましたが、自分の実力の上、120%くらいのところをつねに意識してみるのです。(第5章 断らない) 

・生きるうえで、お金はなくてはならないもの。誰だってお金はほしいし、たくさん稼ぎたい。僕だって同じです。ただしお金には、麻薬のようなある種人間の感覚を麻痺させる力がある。お金の大切さと同時に、お金の怖さも知っておかねばなりません。(第6章 お金に振り回されない) 

・まず、第一に、僕は検察がいうような罪を犯していません。外務省関連の国際機関にお金を違法な形で勝手に引き出して使ったというのが背任の内容ですが、いずれもすべて上司の決裁を得て引き出したお金です。

 第二に、ここで簡単に検察のシナリオに屈したら、ロシアの外交官や要人たちに「日本の外交官は性格が弱く、圧力をかけられると事実をすぐに歪曲する」と受けとられてしまう。このような不信感はそのまま日本の国益を損なうことにもつながるでしょう。また外務省の後輩たちにも迷惑をかけてしまう。

 そして最も大きいのが第三の理由で、賄賂などを受け取っていない鈴木宗男議員を裏切り、陥れることになる。これだけは絶対に受け入れられません。どんなに拘留されても、どんなに裁判費用がかかっても、あきらめるものかと思いました。(第7章 あきらめない) 

・仕事というのはつねに時間軸とセットで考えなければいけません。1週間、1カ月の時間の流れの中で、どの仕事をいつまでにこなすか。逆にいつから手をつければ大丈夫なのか、はっきりつかんでおくのです。(中略)仕事を時間軸に落とし込むために僕がやっているのは、ノートに書くこと。時間というものは目に見えませんが、書き出すことで可視化、空間化できる。僕は何でも1冊のノートにまとめます。時間管理、仕事の管理もそのノートだけ。

 そしてこれからの時代、先送りできなくなるのが語学、それも英語です。TPPがされることで否応なしで英語が入ってきて、ちょっとした会議やメールのやり取りが英語になることなんてことが日常的に起こる。(第8章 先送りしない)

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