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【活動紹介】JR筑前前原駅に事故・防災情報などを表示する「電光掲示板」が実現

<実現までの経過>
1. 私が初当選した直後(平成15年1月23日)、前原市の聾唖者の代表の方と手話通訳者の方を介して、障害者福祉についてご意見要望を伺いました。
 要望は要約すると下記の3点でした。

(1)JR前原駅に電光掲示板の設置
 事故などの緊急事態時、放送が聞こえない為、状況が把握できない。駅員さんも忙しく、筆談に応じてもらう余裕はない。とるべき行動が分からない。事故の状況を電光掲示板で知らせてもらえば安心できる。

(2)専従の手話通訳者にいつでも通訳に来てもらえる体制が欲しい
 病院や学校、その他の場所での情報保障の不安、庁舎外手話通訳の必要性

(3)昼間、障害者が集える施設が欲しい
 様々な障害を持った方が、みんなで利用できる施設の設置

2. ご意見を伺った後、市長や都市整備課などにも現状を訴え、特に「電光掲示板」設置を要求してまいりました。同様の要求を平成14年度地域づくり懇談会(平成15年2月7日 前原南校区)、平成15年6月29日の市長との意見交換会でも聾唖者
の代表の方からも出されました。

3. 平成15年5月に前原市からJR九州の石原社長へ「JR筑前 前原駅の電光掲示板装置の新設に関する要望書を提出。JR九州からは平成15年6月2日付で回答がありました。(前原市の
管理であるため、出来ない旨の回答)

4. 私は平成15年9月定例議会の一般質問に聾唖者のご意見を通告しました。その後、建設都市部(都市整備課)の県補助事業申請への粘り強い交渉が実り、県の補助が決まり、平成15年12月定例会で補正予算計上となりました。
「前原駅自由通路電光掲示装置設置工事」として464万6千円が計上され、補正予算が賛成議員多数で可決されました。

5. 平成16年3月25日(木)「電光掲示板」設置完了、運用開始されました。
  事業費(確定額) 441万円
 その内、半分の220万5千円を県補助金として受け入れ
 補助金の名称:福岡県福祉のまちづくり支援事業費補助金

<電光掲示板の仕様及びデータ入力>

1. JR筑前前原駅自由通路階段入口の北口と南口に吊り下げ式で電車の発車時刻案内(上り・下り)と事故などの状況をテロップ
で表示するようになっている。
テロップで流せる文字数は最大で90文字まで。

2. 情報入力はJR九州側で行う。平成16年4月7日(水)前原市より電光掲示板設置の目的を駅長に説明。前原市から聾唖者に是非伝えたい情報の事例を提示した。
JR九州側はすでに例文は用意しているとの確認をとった。

3. 併せて、JR九州側には様々な市のイベントや前原市からのお知らせ等もテロップで流すことの了解を取った。前原市からのお知らせ等の原稿は当面、前原市都市整備課が窓口となり、JR九州へ入力依頼する。

<設置後の反響など>

電光掲示板を設置

電光掲示板を設置


 
1. 朝の通勤客から、出発時刻が駅の1階で分かるので非常に便利になったと好評である。

2. 市民の方の大半がJR側で設置したと思っている。自由通路が市道であるとの認識が薄いこともある。

3. 前原市観光協会も「前原市民まつり」「白糸滝開き」等のイベントがテロップで流されることを期待されている。

電光掲示板より列車運行や観光情報等が提供される

 今後も、残りの2点すなわち「専従の手話通訳者に何時でも通訳に来てもらえる体制の確立」「昼間、障害者が集まられる施設」は実現にむけ粘り強く取り組んでまいります。音声(肉声)による119番通報が困難な聴覚障害者等が緊急通報を行う補助手段として、携帯電話及びPHSから電子メールを利用して消防署等に緊急通報を行い、消防車や救急車の要請ができる「緊急メール通報」については、平成16年2月20日の消防厚生施設組合議会で質問をし、消防長からは前向きに検討するとの回答を得ています。

<前原市において、身体障害者手帳を有する人>
 聴覚障害者:230名(平成18年1月31日現在)
当ブログの新聞記事に、公明新聞(平成16年5月1日)を掲載

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