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覚悟の磨き方 編訳 池田貴将(私の読書 第7回)

2015年 5月 7日
覚悟の磨き方 池田貴将編訳

覚悟の磨き方 池田貴将編訳

先月、我が家の近くにある喫茶店に食事に行ったおり、お店のカウンターに飾ってあった書籍の一つが、今回ご紹介する「覚悟の磨き方」です。

食事が運ばれるまでのわずか10分間ほどですが、手に取り読みました。お店のカウンターには、貸し出し可とありましたが、翌日、いつもの書店で買い求め一気に読了しました。

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の放映中でもあり、時流に合った読書でもありました。

表紙のカバーおオシャレです。サブタイトル「時代のすべての異端児たちへ」、超訳 吉田松陰、編訳 池田貴将となっており、表帯封には「不安と生きるか。理想に死ねか。」「幕末の天才思想家、胸に迫るその熱い言葉」と。

裏帯封には「後悔しない生き方とはなにか? 時代の常識をことごとく破り、幕末の英雄たちに大きな影響を与えた、天才思想家・吉田松陰から学ぶ、自分と仲間の魂に火をつける方法」と記されています。

超訳と言う言葉も余り耳にしません。また編訳もどういうスタイルなのかわかりません。

私なりに捉え方は、超訳とは吉田松陰の思想、考え方、文献を超現代的に自在闊達に展開し、池田貴将氏が完璧に読み切った上での、池田貴将氏が吉田松陰になり切って書き下ろされた文章であると受け止めました。

また編訳とは、超訳した文章をテーマごとに分類されたことを編訳と言われているのではないか思いました。

私が、これはと思った書は最低、三回は読むようにしています。

「覚悟の磨き方」も常に身近においておきたい大事な一書となりました。

以下、心に残った珠玉の言葉を、我が命にたたみ込む様な思いでご紹介します。

PROLOGUE(プロローグ)

・刀じゃ大砲に勝てるはずがない。日本はもうおしまいだ。武士から農民まで誰でもそう確信し、眠れない夜がつづく中でただひとり、西洋を追い抜いてやろうと意気込んでいる若者がいた。吉田松陰、二十五歳。

・無防備な侍が、法を犯し、命懸けで「学ばしてくれ」と挑んでくる。その覚悟と好奇心の異常ぶりを恐れたのだ。同時に、日本の底力を思い知った。そして吉田松陰のこの小さな一歩が、後の「明治維新」という大きな波を生むことになる。

・それもただ黙々と読むのではない。人物伝を読みながら、その人物の清い態度に号泣し、軽率な行動に激怒し、華々しい活躍に躍りあがった。

・十畳と八畳の二間しかない塾。そこで、吉田松陰が教えた期間ははずか二年半である。そんな松下村塾が、高杉晋作や伊藤博文(初代総理)をはじめとして、品川弥二郎(内務大臣)、山縣有朋(第三代総理/第九第総理)、山田顕義(國學院大學と日本大学の創始者)を送り出した。結果的には、総理大臣二名、国務大臣七名、大学の創設者二名、というとんでもない数のエリートが、「松下村塾出身」となった。こんな塾は世界でも類を見ない。松陰はなぜこんな教育ができたのであろうか。

・松陰は「いかに生きるかという志さえ立たせることができれば、人生そのものが学問に代わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる」と信じていた。だから一人ひとりを弟子ではなく友人として扱い、お互いの目標について同じ目線で真剣に語り合い、入塾を希望する少年には「教える、というようなことはできませんが、ともに勉強しましょう」と話したという。

・吉田松陰はこうして三〇歳でその生涯を閉じる。若すぎる死。一方で、松陰の志は生き続けた。松下村塾の弟子たち、そしてその意思を継いだ志士たちが、史上最大の改革である明治維新を起こし、今にいたる豊かな近代国家を作り上げたのだ。

MIND(心)

・吉田松陰は、行動につながらない学問は無意味だと考えた。大切なのは、不安を無くすことではない。いかに早く、多くの失敗を重ねることができるか。そして「未来はいくらでも自分の手で生み出すことができる」という自信を、休むことなく生み続けることなのである。

自分はどうあるべきか

・計画がうまくはかどらずに悩んだときは、外部に答え求めることなく、「まず自分はどうあるべきなのか」雑音から距離を置いて、ひとり静かに考えてみましょう。

また会いたくなる人

・毎日、少しずつ「いいこと」を積み重ねていると、本人も知らないうちに、身のこなし方が洗練されていき、顔とか背中から存在感があふれてくるものです。どれだけ外見に気をつけたところで、この魅力に及ぶものではありません。

非凡にとっての普通

・平凡か、非凡か、なんてどうでもいいことなんです。ただ何かを真剣に追いかけてさえいれば、いつか自然と「非凡な人」になっていることでしょう。

LEADERSHIP(士)

・本当に大切にしたいことはなにか。大切にしたいことのために、いまできることはなにか。その問いの繰り返しが、退屈な人生を鮮やかに彩る。

どうなったって平気

・たとえどんなに追いつめられたとしても、その追い詰められたぎりぎりのところから、いつでも起死回生をはかれるはずだと信じているある意味、楽天家じゃなければ、リーダーはつとまらないと思います。

人物

・私が尊敬するのはその人の能力ではなく、生き方であって、知識ではなく、行動なんです。

足並みがそろうのを待たずに、自分から走り出せ

・死にものぐるいの人が一人でもいれば、全員がその勢いに引っ張られて、本気になります。弱かったチームも、一瞬で強いチームになります。強いリーダがいるところは、弱い部下はいない、というのはそういう理由です。

あの人の態度が清いのは

・なにか問題に出くわしたり、準備していなかったことが起こったりすると、人は本性を現しやすくなるものです。ですから、誰も見ていない時や身内と一緒にいるとき、自分一人でくつろいでいるようなときこそ、まるで万人にみられてているように振る舞った方がいいのです。

人に影響を与えられる人

・他人への影響力は、自分への影響力に比例します。他人の考え方を変えたいと思うならば、まず自分の考え方をかんがえてみることです。

リーダーをきわめる道

・リーダーをきわめる道は二つあります。一つは知識の豊富人や、才能のあるひとたちと交流すること。もう一つは、世界のさまざまな分野の本を読むことです。

腹が据わっている人のおまじない

・「一生やり続づける」すごくシンプルですが、これほど多くを語る言葉もありません。みだらな誘惑、どれも乗り越えることができるのは、「一生やり続ける」この言葉が、背骨に叩きこまれている人だけです。

VISION(志)

・今、手にしている現実は、過去の選択の結果だ。そして未来は、今まさに、心で決めたことによって決まる。いつからでも。どこからでも。松陰の感覚は「うまくいくか知らないが、これをやらなければなにもはじまらない」だった。

時代に新しい風を吹かす

・自分の信念を貫こうとすれば、どうしても「極端だ」と言われてしまうものです。でもまわりから「極端だ」と言われるくらいじゃなければ、この濁った世の中の中に、“新しいもの”なんて生み出せないでしょう。

ことのはじまり

・ことをはじめるのに、大切なことは、シンプルに、心の底から、「この道をきわめたい」と叫ぶことができるかどうか。それだけなんです。 役割が人を作る ・ただその仕事だけは、なにが起きても責任を持つ。絶対に逃げない。面倒に巻き込まれても、笑って「これが自分の仕事だから」心の底からそう言えたまさにその時から、心が宿るのです。

WISDOM(知)

・吉田松陰にはいつも「めざす人物」がいた。「こういう人になるために、学ぼう」という目標があった。学問の神として敬われている吉田松陰だが、それは「誰かに評価されるための学問」でなく、本当に自分が日本を変える人物になれるかどうかの、孤独な真剣勝負だったのだ。

調べるよりも聞こう

・なんでもかんでも知識ばかり集めるのは、役立たずのインテリだけでいいのです。生きた知識を身につけたかったら、直接その場に行って話を聞き、その目で見て、その手で触れるのが一番早いでしょう。

読書の心得

・頭の中を空っぽにして、本の世界に飛び込む感じです。頭じゃない。魂のこもった著者の心を、からだ全体で受け止めるんです。

二種類の生き方

・頑固者でありながら、いざというとき、思い切って冒険できる人がいます。どのようにすればそんな人になれるんでしょうか。学問ですよ。それが、私が学問を究めたいと思う、唯一にして最大の理由です。

学びの賞味期限

・すぐれた人の話や文章に触れて、自分もまねしてみようと思うことは簡単です。しかし学んだ今すぐ、その気持ちを行動に移して、結果を出してみなければ、その学びは二度と自分のものにはならないでしょう。

行き詰ったときはいずれかを

・歴史に関心がなく、心の友もいないとなると、すぐにつまらない人間になってしまいます。本を読む。仲間と会う。これが、古い自分から脱皮するための道です。

我流でやらない

・過去のやりかたなんて、どうでもいいですか。独自の考えで、行けるところまで行きますか。先人の辿った道筋を参考にしないなんて、どれだけ遠回りするきなんですか。

勝つ人と勝ち続ける人

・勉強なんかできなくって、最善を尽くせばそれでいい。ですが勉強しているひとが、最善をつくしたらそれは絶対にかないません。いつまでも一線で活躍するつもりなら、感や経験だけに頼らず、本質を学び続けることをおこなってはいけません。

勝因はどこにあったか

・才能、知識、人脈。それらはいくらあっても、最後の最後は役に立ちません。地道なことを、どれだけ丁寧に積み重ねられるか。ただそれだけが、大きなことをなしとげる基盤になるんです。

FELLOW(友)

・まずは自分から熱くなること。自分から動き出すこと。その姿をみて、冷ややかになったり、離れていったりする人もいるだろう。だが同時にその想いを受け止めて、一緒に熱くなってくれる人も必ず現れる。

信じて疑わない

・私は、人を疑い続けて、うまくやるよりも、人を信じ続けて、馬鹿を見る男になりたい。

人生は目に宿る

・人の心は、目を見ればわかります。生き方はちゃんと目に宿っています。目を見なければ、交流ははじまりません。

やるならとことんまで

・いいことをしたい。皆に喜んでもらいたい。それはいいことです。ただ残念なのは「月並みの奉仕」で考えが止まってしまうところです。百にひとつ、千にひとつ、万にひとつの「飛び抜けた奉仕」を考えてみませんか。

SPIRIT(死)

・人生は長いと思う人もいる。人生は短いと思う人もいる。「わずかな残り時間でなにができるか」を必死で考えることによく似ている。やり残していることを、臆せずやればいい。死を意識すれば、人の“生”は否応なく正解を導き出すはずだから。

命の重さ

・士の命は、山よりも重い。時には、羽よりも軽い。私が言いたいのは、死は問題じゃないということです。なんのためにその命を使っているのか、ただそれだけが問題なんです。

死を想え

・「自分の命は今日で終わり」そう思ったとたん、視界から余計なものがきれいさっぱりと消えて、自分がこれからどこに向かうべきか、目の前に太くて真ったいらな道が、一本伸びているんです。

辞世の句

身はたとひ 武蔵野の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂  

あとがき

死罪の判決を受けたとき、松陰先生はまったく動じませんでした。

「承知しました」と 答えて立つなり、付き添いの役人に「今日もまたご苦労でございます」とやさしく言葉をかけ、刑場に着けば、死刑にのぞんで懐紙を出し、はなをかむと、心静かに目を閉じたと言います。

首切り役は後に「これほど最後の立派だった人は見たことがない」と感服したそうです。

吉田松陰という存在は、没後一五〇年以上たった今もなお、「君は本気でいきているのか?」と私に問いかけてきます。

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