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ノーベル医学生理学章を2016年に受賞された大隅良典氏の記念講演を聞く

2018年 10月 15日
大隅亮典氏の講演案内

大隅亮典氏の講演案内

去る9月29日(土)、九州大学伊都キャンパス完成式典・講演会・祝賀会に出席しました。
記念講演は椎木講堂コンサートホールで、東京工業大学名誉教授の大隅良典氏が「50年の研究を振り返り、大学の基礎研究を考える」をテーマに講演されました。
大隅氏は生まれも育ちも福岡市東区、福岡県立福岡高校卒業、東京大学に進まれています。
講演の中で、自らの生い立ちにも触れられました。「祖父、父も九州大学の教授を務めていたので、父が働いている九州大学だけには行きたくなかった。九州大学に行くチャスがなかった。よって、東京に出て大学生活を過ごしました。」と九州大学の伊都キャンパス完成式典でさらりと言われたのには驚きました。大隅氏にしか言えない言葉であると思いました。
アメリカのロックフェラー大学で3年間の研究員生活をされています。23人のノーベル賞受賞者を輩出しているニューヨークの名門私立大学です。大隅氏は留学の3年間を振り返って多くは語られなかった。ただ一言「留学期間は、大変苦しい時代だった。」と振り返られた。偉大な科学者がどのような苦労をされたのか、私ごときが、もちろん知る由もないのは当然至極である。

以下、講演で私の心に残った言葉を紹介します。
非常に示唆に富む、重要な講演でした。必死に命に刻み付ける思いで聞きましたが、私が受け止めて、書きとどめたのは下記の通りです。
・日本の基礎研究のことについて、日本の次世代の大学と若者に対するメッセージを少述べてみたい。
・分子生物学が確立できる時代で、生命の神秘を文章レベルで理解できることに大変興味を抱き、分子生物学者になろうと思い今日まで過ごしてきたことになる。
・私たちの身体はタンパク質で成り立っていて、ほぼ2~3カ月で完全に入れ変わっている。
・当初、注目されていなかった領域を追求し続けて、授賞理由となった細胞の自食作用(オートファジー)が発見できたことを踏まえ、現代社会について「『役に立つ』が無条件に問われ、余裕を失っている」
・基礎研究を大切にし、長期的な視点に立って研究者を育成していかなければならない。
・「私の研究は好奇心が支え、何かに役立つと思って始めたわけではない。ただ、一つの発見が大きな領域に携わっていくことがある。社会がいろんなチャレンジを許してくれることが、科学の進歩には大事だ」と基礎研究の重要性を指摘された。
・知識が膨大になり情報が溢れ、ともすると、人間は考えることを放棄することに繋がりかねない可能がある。
・数年後に役に立つことが、社会に役に立つという同意語になっているのではないか。
・日本は研究時間が少なくなっていて、大学の研究者がそれほど魅力的な職業に映らな
いという時代となっている。
・九州大学は知の拠点として、九州のみならず、アジア、国際的に展開される知の拠点であって欲しいと願っています。

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